バンコックの郊外30キロほどのところに新たに建設されたスワンナプーム空港は、2006年9月28日に開港しました。その後にさまざまな問題が発覚して、一時国内線の発着が以前のドン・ムアンに戻ったこともありましたが、現在では国内、国際ともスワンナプームに統一されています。しかしドン・ムアンもなにやらもったいないような気もします。ドン・ムアンではこの数年の間に拡張工事も進んでいて、スワンナプームがまもなく出来上がるという頃にも、新しいターミナル・ピアーがオープンしたばかりでした。新空港の建設が進んでいた中で、ドン・ムアンの拡張もしていたのですから、タイの太っ腹さには驚かさせられます。長年いろいろな機会に利用した空港でしたので、ドン・ムアンのあの猥雑な雰囲気が懐かしいですね。さて早速2006年10月にタイのチェンマイに行く機会がありましたので、この新しい空港を、トランジットでしたが訪れる機会がありました。その後さまざまな用事でタイを通過したりタイに滞在する機会があり、新しい空港にも早速の変化があったことにも気がつきました。最近では2009年の12月に、バングラデシュに行く際にタイでトランジットしましたので、そこらも含めてメモしておきます。
写真にもあるとおり、開港当初に使ったときの印象を、2006年にホームページに次のように記しました。「TGのホームページによればドイツ人の設計で、竹中工務店や大林組も加わったJVで建築されたようです。とってもモダンな外観ですし、雰囲気は関空とシャルル・ドゴールをあわせたような感じでした。ただ写真にあるように、表示のサインの色がとても見にくいグレーです。全体的に金属的というか灰色っぽいビルなので、そこに表示板がグレーと来ては、大変見にくい。さらに乗り継ぎでは到着階でセキュリティーを通過した後に、階段を上って出発階に出るのですが、サインはここでさらに一階上の免税店があるフロアーへ上らせようとします。チェンマイ便から成田便などへの乗り継ぎでは、恐ろしく乗り継ぎ時間が短く、ここでサインに誘われて免税店階に上がってしまうと、はるか彼方のゲートに間に合いません。しかもゲートに行き着くまでにもう一度セキュリティーがある。地獄です」(上の写真上が2006年開港時の表示。下が2009年12月の新しい表示)
こういった点はこの三年間折々な指摘があったのかもしれません。写真で分かるとおり変更になっていました。表示サインの色が見にくかったグレーからブルーに変更。もっともこれはシールを貼り付けた応急措置のようです。そして免税店街(つまりトランジットラウンジ・エリア)からゲートのあるピア-二移動する結節点に存在していたセキュリティーが消えました。これで買い物に時間をとられても、ゲート寸前のセキュリティーで時間がかかり焦ることがなくなりました。チェックイン後の最初のセキュリティーと、乗り継ぎのためのセキュリティーに集約され、便利になりました。バンコクの街から空港へ通じる電車もまもなく完成のようです。高速道路はばっちりですから、その意味ではドン・ムアンよりも、都心部からの到達時間を読める空港かもしれません。チェックインカウンターもすっきりしていて分かりやすい配置です。間違えようがありません。この空港は時間がたつにつれて、利便性を増し加えていくのかもしれません。
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