2011年5月2日月曜日

KHV:Khabarovsk Novy Airport その1



極東ロシアの玄関口はいくつかありそうですが、ウラジオストックが外国人に開放されたのは近年ですし、バイカル湖半のイルクーツクはやっぱりちょっと遠いので、新潟空港から2時間弱のハバロフスクこそが、極東ロシアの玄関口にふさわしいと思います。



新潟からの定期便は、当初はアエロフロートだったそうですが、その後ハバロフスクをベースにするダリアビア航空に変わり、同航空が倒産したあとは、ウラジオストック航空が引き継いでいます。ちなみに長い間、新潟からの独占路線でしたが、成田便を飛ばすようになってから何となく成田シフトが進み、新潟便は冬スケジュールで運休となりかけていたのを、新潟県と新潟市の補助で復活。それが今回の大震災の影響で再び運休となっています。

ハバロフスクは日本から一番近いヨーロッパの町と言っても過言ではないと思います。その空港ターミナルも、以前はロシア人用と外国人用が別れており、その間にこの年代物のビルが建っていました。いまは区別がなくなっています。



ターミナルに搭乗橋はなく、すべて沖止めでバスの移動。以前は駐機スポットに入るまで恐ろしいほどの時間を要していましたが、近頃は改善された模様。入国審査は割と簡単に済みますが、荷物が出てくるまで恐ろしく時間がかかります。従って国際線から国内線への乗り継ぎがタイトな場合は、かなり焦らされることになります。国際線ターミナルから国内線ターミナルへは、横の移動ですが、それほどの距離ではありませんから、実際には15分も見れば大丈夫です。しかし、それに荷物の受け取りと、国内線チェックインの混乱が加わるので、時間の余裕を見ることは大切です。

到着時には、可能であればここで換金しておくことを勧めます。市内に入ると、思いの外、苦労させられますから。



出国時にはそれほどの苦労はありませんが、ターミナル入り口の保安検査を通り、それから中にある税関検査を抜け、(ここで見送りは終わり)、もう一度X線を通して、やっとチェックインカウンターです。その後もう一度、靴まで脱ぐセキュリティーがあって、待合所です。ちょっとした免税店がありますから、お酒やチョコレートくらいはここでも大丈夫でしょう。



空港内には、倒産したダリアビア航空の飛行機が、そのまま何十機もストアされています。