2011年7月28日木曜日

HAV:José Martí International Airport、その1



先日キューバまで出かける機会に恵まれました。キューバと言えばカリブ海に浮かぶ島国。カストロやチェ・ゲバラで知られる社会主義国。アメリカ合衆国に近く、様々な圧力に合いながらも、半世紀以上にわたり社会主義を貫いてきた国。どんなところなのかと、興味津々で出かけました。



貧しい国でした。それは間違いありません。平均の月収が3千円ほどだという話もガイドから聞きました。教育や医療は無料だが、やはり何らかの格差が生じていること。はたして人々は幸せなのか。観光旅行団からは、やはり人びとの現実は見えません。その昔アメリカから輸入した典型的なアメ車が、丁寧に使われていました。本当に大量に、そして自然に走っています。エンジンなどは換装されているようですが。



首都ハバナの国際空港はこじんまりとして使いやすい国際空港でした。国際線はターミナル3になるらしいのですが、到着が一階、出発が2階と分かれ、チェックインも多少の混乱はあったものの、整然と並んで、しかしゆっくりと行われていました。今回はアエロメヒコ航空で、メキシコシティー経由でした。キューバから出国する際には、ハバナで荷物は到着地までスルーチェックインができます。しかし乗り継ぎ便があっても、その搭乗券は出てきません。メキシコはアメリカと同じシステムなので、乗り継ぎの場合でスルーチェックインしてあっても、一度荷物を受け取り、税関を通過して、外へ出る前に右端にあるターンテーブルに再び自分でのせなくてはなりません。それを終えて、再び2階に上がり(メキシコシティー空港の)、チェックインカウンターで、残りの搭乗券を貰うことになります。



チェックイン後に空港税を払わなくてはなりません。25兌換ペソでしたか、それくらいは残しておかなくてはならない。外国人が使う兌換ペソと一般の方が使う人民ペソとの間には24倍ほどの開きがあります。つまり外国人は24倍高く買っていると言うこと。綺麗なシールを係が一枚一枚、台紙からはがして、搭乗券の裏に貼ってくれます。入国も出国も、イミグレの審査場は、かつてのソ連のような雰囲気。さすがに昔のモスクワのように電話ボックスみたいなところに閉じ込められることはありませんが、こちら側の扉はないものの、向こう側への扉は堅くロックされています。審査が終わると大げさな音が響いてロックが解除され、押して出ることができるしろもの。その前にあるセキュリティーも結構厳しいです。



搭乗待合室はそれほど広くはないが、それなりに免税店もあり、バーもあり、インターネット設備もあり、出発前にお土産くらいは購入できます。「モヒート」というカクテルを、おいしく数杯いただきました。